雨にも負けず 歳にも負けず




石飛肇選手・佐渡トライアスロンの健闘を讃えて



                         高野圭介


選手は独りで黙々と走る。孤独である。トップは皆同じ。
経営者の孤独と同じである。済んでからはどうにでも言える。

競技の最中は「ただ、懸命に」だけ。
順位など分かろう筈がない。それが競技だ。




常勝将軍・石飛肇先生が
2018佐渡国際トライアスロン大会に出場された。



今回は惜しくも
3位であった。
泳いで、自転車漕いで、走って、
6時間。

1位は
6:00.02。2位は6:26.42。3位は6:27.17
2位と3位の差は僅か25秒。

後述するように、60才代ともなると
もはや年齢差には勝てなくなっている。
石飛選手もこの三人の中では最年長。歳に泣いた。






 石飛肇選手は台風の中,無事帰還された。

今日も、雨にも負けず。歳にも負けず。丈夫な身体を持ち、
いつも静かに笑っておられる。





このレースの記録からオモシロい数字が読める。


年齢差は

記録に於いて

相当明白



青壮年


25才から59才までの男子はすべて5時間台。
これからの年齢差問題は全くないようだ。


60才台



10才台


60才代は6時間台と急に1時間多く掛かる。

面白ことに、
10台から24才までのヤング層は
60才と同様、6時間台である。
どうも瞬発力はあっても、
まだ持続力が出来ないようだ。



70才の体力


70才台ともなると、
7時間とまた1時間多くなる。


80才奮迅

 

80才台は一気に2倍の11時間から12時間。


女性は


女性はすべての年齢で、男性より1時間多い。
男女の差はこれも自然なのか。




60才から

加齢の

未知の世界


「年齢と記録」について「一つのルール」に気が付いた。




加齢問題


人間は60才という声を聞くと、
筋肉
,運動神経など総合の体力が落ちてきて、
そのスピードは、毎年一年に
6分の等差で狂わない。
それが
80才の峠を越えれば、
ガクッと半減してしまう。



80才奮迅




12時間の競技という80才代に私の関心が集中した。


細胞破壊


79才から80才という歳替わりで、
人間の細胞半分が一気に破壊されている。

この自然の摂理に愕然とした。



83才から

85才へ


80才代と言っても入賞は81才で、
参加の最年長は
83才だった。

期間制限もあるだろうから、
ひょっとして失格となったか。

想像だが、
これから、
84才、85才と記録は
塗り替えられるとは思うが、
それとても限度というものがあるだろう。

 
12時間

限界の

の闘争


80台という半壊の人間が如何に経験があっても、
休み休みだったろうが、

泳いで漕いで走って、12時間もの
長時間を黙々と耐えたという現実。
これには感動した。